四つ折り

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【小説】六番目の小夜子(恩田陸)

【粗筋】

その高校にはサヨコ伝説という一つのゲームが伝わっていた。

三年に一度、全校生徒の中から無作為に一人の生徒が選ばれ「サヨコ」になる。「サヨコ」になった生徒が、誰にも正体をバレずに文化祭で劇を上演出来るとその年の進学率が上がり、正体がバレて劇が失敗すれば進学率が下がる、というゲームである。

このゲームは学園祭実行委員にのみ詳細が伝わり、大学進学率を作用するジンクスとして一部の生徒たちには恐れられていた。

その年の「サヨコ」関根秋は、学園祭で「六番目の小夜子」という劇を上演すると同時に、サヨコの由来を調べ始める。何故サヨコが生まれ、こんなに恐れられるのか? 調べた結果、秋はサヨコに失敗した女生徒の存在と、その女生徒と転校生の津村小夜子に何らかの関わりがあることを突き止める。

転校生の津村沙世子は、頭がよく運動も出来る美少女で、似た物同士の秋とはお互いに少し反発する仲だった。

実は、親の都合で各地を転々としてきた沙世子は、三年間同じ学校にいられる他の高校生たちを羨んでいた。沙世子はサヨコを終わらせようと転校してきたのだ。

沙世子は他の生徒を利用し、サヨコに関わる全てがある学園祭実行委員会室を燃やすことに成功する。

だが、止めようとした秋が火事に巻き込まれるのを見て、沙世子は自分の企てが間違いだったと気付く。火事から秋を助け出した沙世子は、自分がサヨコを終わらせに来たのは、自分の願いではなく、何かに利用されただけなのではないかと考えるが、答えはわからなかった。

サヨコの終わらせた秋と沙世子は、お互いを認めあい同じ大学へ進む。

だが、再建した委員会室には、燃えた筈の学園祭実行委員会マニュアルがあった。サヨコを知っていた教師が、マニュアルを作成しなおしたのである。その教師にとって、サヨコは学校という流れに何かを起こす、ささやかな楽しみだった。

【感想】

恩田陸。面白かった〜。学校という密室では何が起こっても不思議ではないのかもしれない。でも、何かが起きても中にいる生徒以外にはわからないものなのかも。

ドラマ版も見たいな〜。