四つ折り

shimaaaadaのブログです。漫画、映画、食べ物、小説などについてつらつらと書いています

【映画】ノーカントリー

【概要】マフィアの金を盗み逃げる男、男を追う殺し屋、二人を追う老警官。二人を逃した警官は、自らの衰えを悟り、引退を決意する。

【感想】

面白い(白目)。

Netflixで鑑賞。

正直、見る前はそんなに面白そうと思ってなかった。

サイコ殺人鬼のホラームービー、アカデミー賞とった名作、位の前知識しかなくて、飽きずに見れたらいいかなーと思ってみたら冒頭10分で画面から目が離せなくなった……。

前知識のサイコ殺人鬼のホラームービーは大きな間違いで、独自の倫理観(美学と言うにはちょっと乱暴かな)を持つ暗殺者と、ベトナム帰りの無法者が繰り広げる、息詰まるような逃亡劇+アクション、ですね。

殺人鬼の存在感と、彼から逃げるために無法者が繰り広げるあの手この手が面白い。

老警官は何も活躍しないんだけど、だからこそ終盤の彼の台詞が深い!

国や時代そのものには、ある種の暴力性があり、常に深化していく。だが、年寄りはそこについていけない…いや、むしろ、ついていけないというのが年をとるということなのかな?

暗殺者と無法者の攻防戦に夢中になっていたら、ラストであくまで二人の攻防戦は時代の象徴、老警官の感じる諦観の一部に過ぎない、と示されるのに圧倒されました。

最も、これは映画だけでそう読み取ったというのではなく、映画の原題が ノーカントリーフォーオールドマン(年寄りのための国はない)だと知って感じたものですが。

にしてもこの映画、タイトル原題和訳のままで良かったような気がする。主題そのままだから。でも、それだと逆に興味を惹かれなかったのかな。悩む。

映画見たあと解説サイトを見て理解を深めて二度見すると本当に面白いです。

あと一番印象に残ったのは本筋とは別の、暗殺者が無法者の娘とコイントスするシーンです。娘の

「決めるのはあなたよ」

が暗殺者の倫理観をこれ以上なく的確に表してる名シーンだと思います。